津田沼教会 牧師のメッセージ
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「旧約で約束されていた聖霊の降臨」(使徒言行録2:1~21)
使徒言行録2:1-21、2006・06・04、聖霊降臨祭(典礼色ー赤―)
エゼキエル書37:1-14、ヨハネ福音書15:26-16:4a

使徒言行録2:1~21
 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現われ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した。
 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されるのを聞いて、あっけにとられてしまった。人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、フィリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」人々は皆驚き、とまどい、「いったい、これはどういうことなのか」と互いに言った。しかし、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者もいた。

 すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、
またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。そうではなく、これこそ預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。
 『神は言われる。
  終わりの時に、
  わたしの霊をすべての人に注ぐ。
  すると、あなたたちの息子と娘は預言し、
  若者は幻を見、老人は夢を見る。
  わたしの僕やはしためにも、
  そのときには、わたしの霊を注ぐ。
  すると、彼らは預言する。
  上では、天に不思議な業を、
  下では、地に徴を示そう。
  血と火と立ちこめる煙が、それだ。
  主の偉大な輝かしい日が来る前に、
  太陽は暗くなり、
  月は血のように赤くなる。
  主の名を呼び求める者は皆、救われる。』」



説教「旧約によって約束されていた聖霊の降臨」(使徒言行録2:1~21)
 
皆さん、本日、私たちは、聖霊降臨祭を祝っています。さらに、嬉しいことには、この後、洗礼を受ける兄弟がおられます。本日の使徒言行録の記事の意味についてしばらくご一緒に考えてみたいと思います。
さて、キリスト教の三大祭りとして、復活祭、聖霊降臨祭、そして、降誕祭があげられますが、復活祭と聖霊降臨祭は、ユダヤ教から、すなわち旧約聖書から取り入れられたものであります。旧約聖書に記されている三大祭りは、過越し祭、そして、本日の五旬祭、もう一つは仮庵の祭り(スコトの祭り・仮小屋の祭り)であります。本日の出来事が起こった五旬祭、七週の祭りも、収穫の感謝などの意味もありましたし、新約聖書の書かれた時代よりもずっと後になっては、シナイ山で律法が与えられたことを感謝する祭りになったこともあり、時代によってユダヤの祭りの意味は変わるのですが、三大祭りはいずれも、出エジプトの出来事をイスラエルの民に想起させるという意味が与えられた点では共通するのであります。過越しの祭りにおいて、主は十字架につけられ、40日間、弟子たちの前に復活の姿を現し、弟子たちを教え励まし、そのとき、主は聖霊が下るのを待つように指示して、天にあげられたのであります。
 ところで、使徒言行録は、ルカが書いたものであります。ですから、ルカ福音書の24章から、本日の使徒言行録2:1~21の記事は、一体であるものとして考える必要があります。本日の聖霊降臨の出来事に際して起こった事柄こそ、主のご復活の出来事の完成と言えるのであります。ペンテコステ、それはすなわち、過越しの祭りからの50日目という意味ですが、この出来事は、ルカがこの使徒言行録において、その福音書に続いて第2巻として記録しているものであります。それよりもずっと早くから著述したパウロの手紙には、この日の出来事に関しては何も書かれていません。
 後の時代になってから、おそらく、紀元後70年代か、80年代のころに、この本日の記事は書かれたのであります。それは何のためであったのでしょうか。おそらく、聖霊降臨のこの出来事が記し、まとめられる必要がルカの属する教会にあったからでありましょう。そして、この記事は、それ以降、現代に至るまで、教会の生まれた時代からの真実なあり方を繰り返し問いかけながら、大きな力を与え続けてきたのであります。
  前置きが少し、長くなりましたが、本日の出来事をもう一度思い起こしてみましょう。五旬祭すなわちペンテコステの日が満たされたときに、弟子たちは、一つの場所に集まって祈っていました。前に出てくる12使徒たちを中心とする120人ほどの人々であったかもしれません。すると、突然、激しい風のような音が彼らがいた家を満たします。そして、炎のような舌が一人一人に向かってとどまります。そして、彼らは預言をしていた、すなわち、神の啓示を宣言していたのであります。そして、エルサレムにはそのとき、天下のあらゆる国から敬虔なユダヤ人たちやユダヤ教への改宗者たちが帰ってきて住んでいました。
彼らは、その時、その物音に驚いて、やって来ます。そして、キリストの弟子たちが、それぞれ集まってきた人々の言語で、舌で語っているのを見てあっけにとられるのであります。そして、言います。この人々は、ガリラヤ人たちではないか。それなのに、我々の自国の言語でしゃべっているのはどうしたことか、と。
 それは、東の方のエラムやパルティア人、北のほうのポントスやアジア、カパドキアや、南にはアラビヤや、西のクレネに隣接するリビアやエジプト、当時交流のあったローマ世界やユーフラテス地域など、ディアスポラ・離散していたユダヤ人たちやユダヤ教への改宗者たちが来て住んでいた、あるいは滞在していた人々であります。彼らは、主イエスの弟子たちが、それぞれ自分の国の言葉で預言しているのをみて、皆、神のなされる大きなみわざに、驚き戸惑うのであります。しかし、中には、「彼らは、甘い新酒に酔っているのだと嘲る者たちもいました。 
そこで、ペトロが、家の外の通りに出て来たのでありましょうか、11人と共に立ち上がって、説教を演説のようにするのであります。「ユダヤ人の皆さん、そしてすべてのエルサレムに住んでいる皆さん、私の言葉を知るように、耳を傾けてください。今は、朝の9時だから、この人たちは酔っ払っているはずはありません。実は、これは、預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。『終わりの日々に、私は私の霊から、すべての肉に、すなわちすべての人に注ぐであろう。そしてあなたがたの息子、娘は預言するであろう。あなたがたの若者たちは、幻を見、老人たちは夢を見よう。あなたがたのうちのしもべも、しもめも、預言するであろう。そして、天では日は闇に変わり、月は血のように変わるであろうし、地では火と血と煙の蒸気が、主の大いなる、著しく輝かしい主の日の来る前に。そして主の名を呼び求めるものは皆救われるであろう』との旧約の約束が実現したのである」と、ペトロは大胆に説教するのであります。
主イエスのみ教えや奇跡のわざが理解できなかったし、特に、十字架の主の死以後は、絶望のただ中にあった弟子たち、特に最後まで主について行きながらも、主を知らないと否認したペトロがまったく新しい弟子へと生まれ変わったのであります。そして、ペトロは、旧約を引用して、それにより、3000人もの仲間が加わるような画期的な説教をする者へと変えられたのであります。
ここに、教会が、キリスト教が形をもって、始まりました。それは、初めの時から本日の記事に示されているように、普遍的な宗教として出発したのであります。男も女もなく、老人も青年も同じように、主人も奴隷も、預言する日が来るとヨエル書に預言されていたことが、この日に実現したのであります。そして、聖霊に満たされた弟子たち、そして、教会は、世界の果てにまで宣教を始めていったのであります。
この日の場合と同じように、私たちの信仰を新酒に酔っているかのように、嘲り、一笑に付する人々が、今も私たちの周りを囲んでいます。しかし、聖書の救いの約束、聖霊を与えるとの約束は、ペンテコステの出来事のあったこの日に成就されました。私たちも、力強くそれぞれの持ち場、持ち場で「救い主・主イエスのこの名のほかに、この世界に救いは与えられていないのです」と、世界に向かって働きかける光栄を与えられているのであります。
私たちは1週間の間にも多くの危険や困難に出会います。しかし、主のみ言葉、聖書はそれらを克服する癒しの力を与えてくれます。今週もその力を受けて、礼拝から派遣されていきましょう。
人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとをキリスト・イエスにあって守るように。アーメン。
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2006/06/04(日) 10:30:01| 未分類| トラックバック(-) コメント(-)
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